都会から移住して島暮らしするなら

日本はそもそも周囲を海に囲まれた島国ですが、大小7000近い島があります。離島には旅行で訪れて、豊かな自然やのんびりした暮らしぶりに憧れる人もいるでしょう。しかし、島暮らしは観光などで足を運んだときには見えない大変な部分もたくさんあり、余り考えて移住すると失敗しかねません。都心からの離脱、離島への移住を考えている人は、事前にさまざまな条件や環境などをしっかり調べることが重要です。

まず、島で暮らすメリットとしては、とにかく大自然の中で四季折々の自然を感じながら生活したり、海の雄大な景色を見たり魚釣りをしたりできることが挙げられます。サーフィンやシュノーケリングやダイビングといったマリンスポーツや、山や森があればキャンプや登山も楽しむことができるのです。自然に囲まれてこうした趣味を満喫したい人にとっては、もし仕事をしているとしても、休日やアフター5に好きなことを楽しめる環境は最高でしょう。地域の人が皆知り合いのような小さなコミュニティであれば、人間関係がうまくいけば安心して暮らせるのもメリットです。

しかし逆をかえせば、同じことがデメリットはとしても跳ね返ってきます。海に囲まれているだけに台風や大しけなどのときは自然災害が起きたり、塩害などのリスクも考えられるのです。学校や幼稚園が少なかったり、買い物できる店や病院も限られるし、そもそも都会のような豊富な娯楽施設は望めません。移住したとしてもときどき都会に遊びに行くこともあるかもしれませんが、飛行機や船の便数が少ないと思うように移動するのもは難しいものです。

人間関係がうまくいかないと島暮らしは苦痛になる可能性もあるので、慎重な対応が必要です。島暮らしにあこがれるひとは、まずこうしたメリットとデメリット、そして費用についてもよくよく検討してから、移住を決断してください。